虹村億泰亜空間に行くその②

○虹村億泰亜空間に行くその②

 

億泰はこの不思議な空間をキョロキョロと見回りながら走っていた。

辺り一面真っ白。

所々に円形の木造物や階段の途中らしき物も落ちている。

それらの物が点々と落ちていてそれらを目印に進む。

この先に何がある?

走りながら状況の整理。

何故か左手の血は止まっていて、さっきまで見えていた剥き出しの血や肉や骨は黒いシートのようなもので覆われている。

そのような感覚で痛みも感じない。

恐る恐る触ってみるとコツコツと硬質化している。

この世界を血や汗などの不純物で汚させはしないというメッセージなのか?

痛みが無いのはありがてぇッ!

段々と円形漂流物が増えてきた、中には自分が削り取った覚えの有るものもあった。

そして形兆兄貴の夢での言葉を思い出す。

形兆「億泰ッ!
おまえが初めて削り取ったモノを思い出すんだッ!

 

まだ能力も理解していない時。

親父がお前を殴り、

それをかばった俺が殴られ、

ついにはこの俺が口から血を吐いた時おまえが泣きながら暴れてザ・ハンドの右手で親父が大事にしていたモノを削り取ったんだ。

それを見て親父は魂が抜けたようにへたりこんで大人しくなった。

それを探せッ!」

わかったぜ兄貴ィッ!

でもよぉー思い出せねぇんだよぉッ!

進んでいくと…???人影がッ!

インドでカレー?

 

みたいな赤い民族衣装を着たドレッドヘアーの褐色の男がいた。

良くみると両手の手首より先が無い。

彼の足元に両手の手首より前の部分がゴロリと落ち
ていた。

億泰の左手同様出血はしていないし傷口も見えな
い。

彼は今まさに時間が動き出したような感じでゆっくりとこちらを振り向き

 

「君はいったい?どうやってここへ?」

とポツリと言った。

億泰はなにも言わずにいると。

「失礼。
私はアヴドゥル。
モハメド・アヴドゥルだ。
ここに来たと言うことはスタンド使いだな?」

億泰は彼からは敵意や殺気は感じ取れなかったので…

 

「億泰ッス」

と答える。

ア「オクヤ・スッス君か変わった名だな。
日本人かね?」

億「違う違う!

 

億泰!ッス!

日本人ッス」

ア「オクヤス君だね。

 

承太郎や花京院と同じ国だな」

億「承太郎?

 

空条承太郎さんですか?

知っているんですか?」

ア「ああ!

 

一緒に旅をした。

どれも楽しい思い出だ。

それはそうとオレの両手をくっつけてくれないか?

その為に来たんだろう?出来るんだろう?」

億泰は「いや…
治すことは俺にはできねぇ。」

ア「そうか…
くっつけることはできないか…」

億(治すじゃあなくてくっ付ける?か?ん!!いやッ!出来るッ!)

 

「アヴドゥルさん!

一か八かやらせてくれッ!

失敗してもよぉ!恨まねぇでくれよぉ~ッ!」

そう言って億泰はザ・ハンドを出してアヴドゥルに近づいていった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

億「空間をッ!削りィっドルぁー!」

ガオン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

しゅたッ!

そこには両腕がちょいとだけ短くなったアヴドゥルがいた。

チッ♪
チッ♪
YES I AM!

そこにはハイテンションなアヴドゥルがいた。

To be continued!

 

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