虹村億泰亜空間に行くその④

○虹村億泰亜空間に行くその④

 

億泰は手紙の内容を読む。

テレンス「虹村様、
DIO様から伝言が有ります。

虹村様が住んでいる場所のかなり近いところからジョースターの血統を感じ、念写をしました。

その写真もお送りします。

DIO様の号令が有りましたら、写真の家に行きジョースターの血統の者を必ず殺して下さい。

また、お手紙送ります。」

億泰とアヴドゥルは手紙を読みながら呆然としていた。

「な・なんだこれは?」

写真を観ると『東方』という表札の見覚えのある家が…

すると、急に億泰が引っ張られるように移動し始めた。

億泰は手紙の入ったクッキー缶を抱え込むように、離さないように堪えていた。

アヴドゥル「どうしたんだ?億泰くん」

億泰「左手が引っ張られるッ!

そろそろ時間なのかも知れねぇ。

アヴドゥルさんさよならかもしれねぇッ!」

ア「これをッ!」

アヴドゥルは走りより自分の腕輪を億泰に渡した。

ア「君は賢いッ!

自分を信じて行動するんだッ!

あと承太郎によろしくなッ!」

次第にアヴドゥルさんは遠く離れていった。
そして、手を振るアヴドゥルさんは小さくなっていった。

億泰はどんどん引っ張られスタート地点付近まで戻ると今度は上方向に物凄いスピードで飛んでいくッ!

 

うおぉぉぉおおーッ!

その先に真っ白い空間には異様に目立つ真っ黒い円形の物体があった。

ぶ・ぶつかるッ!

ドジャアーーンッ!

目を開くとそこには仗助が心配そうな面持ちでこちらを観ていた。

左手は…

くっついている。

 

アヴドゥルさんの腕輪は左手首に収まっている。

仗助「おめーは何回三途の川渡るんだコラーッ!」
仗助は少し涙ぐんでいた。

仗「目的はよぉ果たせたのかよッ!」

億「ああ、わりぃこれだぜッ!」

 

と言ってクッキー缶を見せる。

沢山あったはずの手紙は何故かポツリと1枚だけになっていた。

あれ?

その1枚を億泰は読み始めた。

テレンス「虹村様 DIO様から伝言が有ります。

この手紙が最後の手紙であった場合以下の事を実行して下さい。

ドドドドドドドドドドドドドドドド

虹村家はジョースターの家系を全力で支え、

 

協力し、

助ける事。

決して危害を加え無いこと。

この手紙が最後ということはこのDIOよりもジョースターの血統が勝ったという証。

敗者は従う!

それだけよッ!」

そこにはDIOの血で付けたと思われる拇印があった。

ポカーンとする億泰。

オレたち家族は仗助と巡り会う運命だった?

 

のか?

言われなくてもオレは仗助を支え、

協力し、

助けて来たぜッ!

いや助けられてばかりだったかもしれねぇ…

でもこれからはッ!

仗「おい?俺にもそれ見せてくれよッ!」

ガオンッ!

億泰は手紙をクッキー缶ごとザ・ハンドの右手で削り取った。

億「もういいんだ。

 

仗助。

今までありがとうなっ!

仗「なんだよ気持ち悪いなぁーッ!」

億「おい!

 

仗助っ!

もうそろそろお昼だろ?

トニオさんところ行こうぜッ!

 

奢るからよぉ~!」

仗「ケチくせーおめーが奢るなんて…

 

(よっぽど良いことがあったんだな…)

遠慮しねーからなッ!」

億「そうそう、
俺トニオさんに一緒にイタリア来ないかって誘われてんだ」

仗「???」

億「オレの味覚の鋭さと食レポ力を高く評価してくれているみたい…」

仗「マジかァ~?」

億「康一も何か承太郎さんに頼み事されてるみたいだしな…」

仗「そうなの?(承太郎さん俺は?)」

億「露伴先生もフランスの何とか美術館に行くって言っていたしなぁ」

仗「へー・露伴の野郎が(知らないぞ)」

億「由花子も辻彩さんの影響を受けてフランスでエステの勉強するとか言ってるし」

仗「へ・へー(し・知らなかった…)」

億「噴上はイップタサイセーのあるアフリカのどっかの国に行くって言っていたし」

仗「ふーん(俺?嫌われてる?)」

億「おめーはこの町とおふくろを守るんだろ?」

仗「そ・そうだよッ!おれは杜王町を守るんだよッ!」

億「ああ、頼んだぜ。

 

だから皆安心してここを離れられるだからなッ!」

仗「(なんか億泰頼もしくなったな…)」

億「おっ?着いたぜ!ランチタイムだ」

(DIOってヤツ!
仗助はオレが何かしなくても十分強いぜ。

 

兄貴ッ!

オレはオレの道を自分で進むぜッ!

少しは成長しただろ!)

二人はギャハハ言いながら扉を開けて入って行った。

中からピッツァの焼けた香ばしい香りが杜王町を優しく包んでいったッ!

虹村億泰亜空間に行く

ー完ー

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